Last update 2008 08 05
 

技術とマーケティングのビクターさんとのCD凸凹騒動(笑)

 

 

SHM-CDって何でしょか? オスカー・ピーターソンのプリーズ・リクエストの巻

Super High Material CD

 SHM-CDを評価する場合は、樹脂などの素材と、収録音源データを分けて論じる必要がありそうです。

通常盤のC1C2エラーとジッターを測定してみました。   比較対象のSHM−CDの測定結果は、こんな風になりました。

従来のCD用樹脂ではなく、携帯電話液晶パネル用の高透明性・高流動性・高転写性を有する樹脂を採用したことにより、

CDピックアップから読み取ったRF信号のアイパターン開口率・C/Nが向上し、ピックアップサーボ挙動も穏やかになった。

ビクター独自の高精度金型に新ポリカーボネート樹脂を充填することによって円周方向の複屈折特性が向上したとの事。

 音質向上要因は主に樹脂光学特性に起因すると説明されている。しかし金型や樹脂が違うだけで音が違うものなのか?  

 

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好奇心が沸いたので、ラインナップを調べて、既に所有しているアルバムタイトルを入手することにしました。

その中の一枚が、オスカー・ピーターソンのVerve Master Edition米国盤紙ジャケット版(3145214422)です。

 

早速、同一マスタリングなのか否か確認してみましたが、下記の波形を見れば見事に違うことは誰でも判ると思います。

6曲目の「You Look Good To Me」の冒頭部分を時間軸および電圧方向を拡大してみると、面白いことが判りました。

当たり前ですがユニバーサル版とMGM版は異なるマスターです。アナログテープから新たにマスタリングされています。

まず第一に指摘できるのは、6mmアナログマスターテープをA/D変換する際のオフセット特性が違うことが判ります。

テレコや調整卓そしてA/D変換器が異なると思いますが最も顕著なのは24bit→16bitプロセスではないでしょうか?

FFTアナライザによってノイズフロアを確認してみたところ、高域集中ディザによって24bit→16bit化しています。

 

当然、音も違いましたけど、「比較試聴するには、同じデータのCDを比較しないと意味が無い」と言われました。

amazonで販売されているCDの中に、ひょっとしたらば同じデータのものがあるかもしれない。

3段目、左側の2003年盤がSHM-CD盤と同一スタンパーであることが判明しましたので比較試聴用にお勧めします。

SHM-CD盤パッケージに印刷されたCD番号は「9407」だけど、ディスクに刻印された番号は「5006」。

SHM-CD盤と、2003年ルビジウムカッティング盤のスタンパーは、その刻印から同じだと判明しました。

このオスカー・ピーターソンの同一スタンパー盤を比較すると、SHM-CD盤がジッターが小さいことが判ります。

   アナログ音源をA/D変換してデジタル音源にする場合、なるべくダイナミックレンジを稼いで音量を稼ぎたいことは理解していますが・・・・

SHM盤とルビジューム盤は波形尖塔部は潰されていますが、コンプ処理によりハードクリップしないようになっています。

MGM盤の尖塔部はコンプ処理をせず波形をカットしたので、ハードクリップによる奇数次高調波ひずみが生じています。

SACDオノセイゲン盤のCD層のレベルをみると、音量感は劣るものの波形尖塔部が潰れていないので好感が持てます。

ハイファイオーディオマニアの皆さんなら、波形尖塔部を潰されてしまうことを許せないと考えていたのではないでしょうか?

そこで演奏開始直前のノイズ特性を観測し、A/D変換・編集に関わるシステムノイズ特性を観測することにしました。

SACDとルビジューム盤を加えて比較すると、SACDオノセイゲン盤のCD層ノイズフロア特性が光りますが、カットされた超高域が気になります。 

判りました!SACD音源を使ったので量子化ノイズをカットしたかったのでLPFを挿入した訳ですね。

 今後、他のデュアルレイヤーSACD盤のCD層のスペクトルを調べる必要がありそうですが、

 

 SACDとCDの比較試聴を行なう場合は、

デュアルレイヤー盤のCD層の音を、

CDの音としてはいけないことが判りました!

 

 

 

 

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